中世ヨーロッパの城の構造は?史実をもとに城塞の間取りを考えよう

史実を調べて、ファンタジーのお城の間取りを考えよう

ファンタジー世界というと、主に「中世ヨーロッパ」がモチーフとされています

当然、中世ヨーロッパの世界など誰も見たことはないでしょう

なので、その世界を描こうとしても、なかなかイメージが浮かばないかと思われます

お城を描くにしても、どういった構造なのか

そこに暮らす人々は、どういう環境で、どんな生活をしていたのか

また、世間で抱かれている中世ヨーロッパのイメージと、史実では、だいぶ食い違いがあるようです

調べてみないとわからないことは、いろいろあります

ファンタジーは、創作者のオリジナルの世界

とはいえ、その世界を創り上げるのにイメージをしやすくするためにも

それに、その世界観に説得力を持たせるためにも、資料を調べていくことも必要です

トカゲネコ
トカゲネコ

漫画に限らず、創作するにあたって資料を集めるのは重要

今回は、僕が調べた限りでの中世ヨーロッパの城塞の史実について解説

そしてそれをもとに、城塞の間取りを考えていきます

これが、みなさんの創作の参考になれば、と思います

というわけでこのページは、

  • 中世ヨーロッパの城の役割について
  • 城の本丸について
  • 自分なりの城の間取りを考えてみよう
  • 城の大広間と住民の生活について
  • 城の設備について

といったことについて書いていきます

記事を書く資料として、「中世ヨーロッパの城塞」とyoutubeの動画を参考にしております

【STEP1】中世ヨーロッパのお城は、何のためにあるの?

中世ヨーロッパではなぜ城塞が建てられた?

西洋のお城というと、イメージ的にシンデレラ城みたいな華やかな気がします

が、実際は戦争用に建てられたものなので、街中に建てられることはあまりなく、領土の端の山や崖上にあります

それに、城塞は軍事力と権威を象徴していたものでもあります

領主は軍事施設である城を建てることで、権力を誇示していたのです

ドイツの地名にはレーゲンブルク、ハンブルクなど、~ブルクといったものがあります

これは「ブルグス」という”城砦”を意味する言葉が元となっており、「ブルク」が語尾につく都市は、もともと軍事拠点だったのです

城の所有は1人の領主がいくつも持っていることもあり、その場合、他の者に城の管理を任せて定期的に別の城に移動します

なので、必ずしも城主=領主ではありません

トカゲネコ
トカゲネコ

領主と城主は別

ちなみに、移動する理由は諸説あるのでしょうけれど、有名なのがあまりに不潔な理由なのだそうで

それについては、こちらの記事に書かれています↓

【STEP2】お城の主塔「キープ」とは?

城塞の中心、主塔(キープ)について

石壁(カーテンウォール)と城塔

初期のころの城塞は木造も多かったのですが、だんだんと石造りのものが主流となります

下の画像のように、石壁(カーテンウォール)で囲ってところどころに城塔があり、城門(ゲートハウス)から中に入る形となります

城塞のカーテンウォールとゲートハウス

城塔はもともとは方形で造られていました

が、画像のような円筒のほうが頑丈で周辺地域を監視するのに便利なので、こっちに変わっていきました

この城門と門の傍らの城塔の構造については、こちらの記事で解説しています

今回の記事と合わせて参考にしてみてください↓

石造りゆえに、城の周辺で「石材」が取れることも重要です

城の壁用の石材を作るには、大きな石に楔で一列に穴を開けていきます

石材に穴を開ける

そしたらその穴に楔を入れていき、大きな金づちで叩いて割ります

こうして城の壁用の石材を作っていきます

石材を割る
トカゲネコ
トカゲネコ

お城を建てるには、石材が必要だからね

主塔から居館キープへ

城門を通っても、すぐにお城にたどり着けるわけではありません

中世ヨーロッパのお城には「モット・アンド・ベイリー」という形式で造られたものがあります

それによると城門は1つではなく、騎士や使用人が居住する区画(下ベイリー)と、お城のある区画(上ベイリー)の門と2つあります

また、下ベイリーに入る前に、木の柵で囲まれた区画(城塞運用補助ベイリー)があります

ここには、バービガン(前衛塔)や家畜の牧場があります

(ただ、お城も国・地域によって造りはそれぞれなので、すべてがこの形式で造られたわけではありません

あくまで、参考の1つということで)

モットアンドベイリー全体図

上の図を見ても字が細かくてスマホだと見えないかもしれないので、拡大した図も載せます

上ベイリーには、

  • キープ
  • 礼拝堂
  • 防御城塔
  • 衛生塔
  • 鍛冶場
  • 鳩小屋
  • 井戸
  • 馬場
  • 主城門

があります

上ベイリーの拡大図

僕らで言うところのお城というのは、上ベイリーにあるキープ(主塔)のことです

塔というだけあって、もともとは円筒形のものです

キープ
トカゲネコ
トカゲネコ

これが、中世ヨーロッパのお城の原型

この円筒形のキープは、出入り口が5m上にあって、はしごを使って上ります

敵が攻めてきた際に中に退避して、はしごは上げて侵入されないようにします

モット・アンド・ベイリーの全体図や、キープの外観は、「中世ヨーロッパの城塞」を元に描いたものです

城塞の構造について細かく記載され、この時代の資料としてよく名前があげられている本です

キープはしだいに、人が住みやすいよう改良されていきます

世間がイメージする「お城」とは、居館となったキープを指します

居館キープには、

  • 大広間
  • 寝室(ただ寝室は後期になってできた)
  • 炊事場

などがありますが、炊事場は火災リスクもあるので、別棟に造られることもあります

続いて下ベイリーには、

  • 騎士館
  • 居館外使用人居住区
  • 納屋
  • 穀物庫
  • 菜園
  • 厩舎
  • 貯蔵庫
  • 井戸
  • 出撃口
  • 側防城塔×2
  • 城門塔

があります

下ベイリー

そして城塞運用補助ベイリーには、

  • バービガン(前衛塔)
  • 家畜用放牧場

があります

城塞運用補助ベイリー
トカゲネコ
トカゲネコ

門を通れば、すぐにお城というわけではなかったんだね

貴族の娯楽について

貴族の娯楽の1つに、狩猟があります

狩猟は、タカやハヤブサを使って行っていたそうです

また、タカやハヤブサを腕にとまらせて、別の領主の城の宴会や教会に出向いたりもしました

上ベイリーの庭に馬場がありますが、

上ベイリーの馬上

馬場で行われる騎士の槍試合も、貴族の娯楽の1つです

見物席が設置され、試合を楽しみました

試合に勝った騎士は、相手から武器や身代金がもらえたそうです

しかし、槍を使う試合となると、もちろん負傷者も出ます

死者も多かったので、安全を考慮して分厚い40kgもの鎧と、10kgほどの兜を着させられたそうです

が、今度は、重さと厚さによる死者が出たとか……(・・;)

トカゲネコ
トカゲネコ

なんて、悲しい……

なので、空洞の折れやすい槍や刃のない剣を使ったりもするのですが、それでもケガは免れないほど試合は激しかったようです

【STEP3】お城の間取りや断面図考えてみよう

トカゲネコが考えたお城の間取りと断面図

これはあくまで資料を元に僕が考えた居館キープの構造であり、実際のキープの構造を描いたものではないので、ご了承ください

ただ「創作の参考になれば」と思います

居館キープは側防城塔と防御塔のある石壁で囲まれていて、城門を通った先に主塔のキープがあって、それに第二キープ・第三キープが繋がっている構造にしました

居館キープのアップ

一階はこんな感じ

キープ一階の間取図

門を入った先は中庭で、ここからはキープには入れないようになっています

本丸にすんなり入れたら、簡単に城が落とされるので

兵士控室にある倉庫には、

  • 弓矢
  • 食料
  • 台車
  • 石材
  • ハンマー
  • ハシゴ

といったものがあります

門の傍らの側防城塔には、倉庫にあるハシゴを使って二階から入ります

一階からは、防御城塔に繋がる通路から側防城塔には繋がっていません

第三キープの一階は、地下牢となっています

豆知識

ゲームやアニメでよく迷宮じみた洞窟などのことを「ダンジョン」と言いますが

そもそも「ダンジョン」はラテン語で”君主”を意味する「dominus」に由来する古フランス語で、城の本丸(つまりキープ)のことや(主に地下の)牢獄を意味する言葉なのだそうです

トカゲネコ
トカゲネコ

洞窟をイメージしちゃうけどね「ダンジョン」というと

二階は、こういう感じにしました

居館キープ拡大図二階
キープ二階間取図

領主夫婦と領主の世話役の使用人の部屋(キープの三階)には、キープ二階の部屋に閉ざされた階段のみで行けるようになっています

閉ざされた部屋の扉の鍵は、領主夫婦と領主の世話役の使用人たちのみが持っています

キープ四階に行くには、二階から外の階段を上るか、第二・第三キープの四階から入ります

キープ四階から三階に降りることは、できません

キープの二階から四階に行く階段

キープや防御城塔の通路から、大広間に行けるようになっています

この大広間は城にとって生活の中心となる非常に重要な空間で、たいてい二階にあるとされています

大広間の役割1:食事

城の住人は、大広間で食事を摂ります

(ただ側防城塔や防御城塔の見張りや、城とは別に住まいのある使用人などは、大広間以外で食事を摂っていると想定しています)

大広間で食事を摂る城の住人たち

食事のときに使われるテーブルは常設ではなく、食事時の際に、台座の上に板を置いてテーブルクロスをかけた、簡易的なものだったそうです

据え置きテーブルは高価で、領主しか使えなかったとのこと

食事が終わると、テーブルは片づけられます

領主の食事は、牛・豚・鳥などあらゆる種類の肉や魚を食べていました

が、冷蔵庫のないこの時代、保存状態は悪かったためにとっても臭かったそうです

その臭みをごまかすため、高価なスパイスが使われていました

トカゲネコ
トカゲネコ

香水といい、スパイスといい、よう臭いをごまかしてたんだなぁ中世ヨーロッパは

ほかにも、彫刻のような砂糖菓子も出されていました

使用人の食事は、領主の食べ残しだったそうです

食べ残しといっても、庶民の食事よりずっと豪華でした

貧しい庶民に、食べ物を配る領主もいたそうです

ただ配る食べ物は、使用人が食べ残した食材や、器として使っていた堅いパンなどです

中には、腐ったものや、傷んだものもありました

それでも、貧民にはありがたい施しだったようです

ちなみに、画像ではシャンデリアが使われていますが、この時代ロウソクは貴重なので、あまり使われることはなく

松明をかけるフックや、壁に差し込める輪があったそうです

ただ、すすが出るので、領主から嫌がられたとか

その点などの中世ヨーロッパの明かり事情については、こちらの記事に書かれています↓

〇大広間の役割2:寝床

また、食事だけでなく、大広間は領主の寝床でもありました

広間の片隅を、カーテンや衝立で仕切り、そこにベッドを置いて寝ていたそうです

大広間にカーテンで仕切られた領主の寝室

領主の寝室ができたのは、後期になってからとのこと

食事も寝室で摂るようになりました

ただ、領主専用の部屋だったわけではなく、領主の世話役の使用人複数も同じ部屋で寝ていました

いつでもお世話ができるようにするためです

領主夫妻がベッドで寝る中、世話役たちはテーブルか、床で寝ます

ちなみに、領主夫妻は寝る際は裸で寝るそうです
(世話役たちが裸で寝ていたかは不明)

そして、領主が寝泊まりしなくなった大広間は、ほかの使用人たちの寝床となりました

テーブルや椅子の上、床の上で寝ます

しかし、床に寝るのは危険を伴います

ネズミに噛まれて感染症を起こす恐れがあるのです

それに、石造りの床は非常に冷たいので、冬などは凍え死ぬ者もいたそうです

そのことから、使用人たちは裸で寝ていたわけではないと思われます

マルリン
マルリン

人間は体毛薄いから、寒いのキツそうだなぁ

トカゲネコ
トカゲネコ

悲惨な死が多すぎる、中世ヨーロッパ

ただ、城の床には、藁がまかれていたそうです

なんのためかというと、中世ヨーロッパではところかまわず糞尿していたため、非常に臭かったので、臭い消しのためなのだそうです

トカゲネコ
トカゲネコ

またもや、臭いごまかしか

糞尿の混じった藁は、ときどき取り換えられます

中世ヨーロッパの糞事情については、こちらの記事で詳しく解説(そんなこと解説すな!とか思われそうですが……)↓

キープの断面図

これらの史実を踏まえて、キープの断面図も考えてみました

キープの拡大図
キープの断面図

文字が見づらいかと思いますので、一階ごとに拡大して見せます

まず一階

キープ一階断面図の拡大図

一階は保存食と、井戸から汲んできた水を保存した貯水タンクを設置しています

戦争が起こると城門が硬く閉ざされて物資が届かなくなり、食料が手に入らなくなります

なので、長期保存できる食料をたくさん保管しています

トカゲネコ
トカゲネコ

保存食も、臭ってそうな気がする……

キープの一階は牢獄とされていますが、「中世ヨーロッパの城塞」の図を見る限り、水を汲み上げられるようになっていたので

二階に、大広間用の板・台座・テーブルクロス・藁を備えています(椅子がありませんが……、椅子は大広間に置いてあるということで)

キープ断面図二階拡大図

三階は、領主と使用人の部屋です

キープ断面図三階拡大図

領主の部屋には暖炉があるので、キープの屋根には煙突を設置しています

そして四階は射撃口が複数あり、矢を放って敵に攻撃できます

射撃口には土台が設置してあり、それに乗って外を覗きます

弓矢は、キープの屋根部分である五階が武器庫になっていて保管されています

キープ断面図四階・五階拡大図

第二キープの断面図

領主の后は、女性の召使いや乳母たちに、掃除・洗濯・食事の用意などの指示を出すのが仕事です

ってことで、第二キープは女性専用のキープとしています

第二キープ拡大図
第二キープ拡大図断面図

これも文字が見づらいかと思いますので、一階ごとに拡大して見ていきましょう

第二キープ断面図一階拡大図

一階はキッチンです

多くの食料・藁・薪・暖炉・水桶、そして料理用の水の貯水タンクがあります

第二キープ断面図二階拡大図

二階は、大広間での食事のためのテーブルの保管庫となっています

第二キープ断面図三階拡大図

三階は、掃除道具倉庫です

第二キープ四階拡大図

四階は見張り台となっており、投げて攻撃する用の石が置かれています

豆知識

先ほども言ったように、戦になると城門が硬く閉ざされて物資が入手できなくなり、食料が減ってきます

そうなると、女性・子供・ケガ人・病人といった戦えない者は追い出されてしまいます

追い出されたものは、敵に阻まれて餓死してしまうとか……

トカゲネコ
トカゲネコ

外に放り出されて、餓死はいやだ……

お城の住人たちの起床について

領主

日の出とともに領主は起床し、食事前に一家とともに礼拝堂でミサに参列します

上記のモット・アンド・ベイリーの全体図を見ればわかりますが、居館キープの隣に礼拝堂があります

領主の仕事は、主に家令や代官などの役人と打ち合わせて、運営方針を決めることです

ほか、領内の犯罪の裁判準備などもします

使用人

一般的には城の住人は、常時100人ほどとされています

大きな城だと、数千人にもなるそうです

この多くの使用人たちは、夜が明けないうちから起床して働きます

領主の世話役は、日の出に領主を起こして、ミサに行く準備を手伝います

そして、電気のなかったこの時代は、日中には仕事を終わらせます

夜は明かりがなくて、活動できないのです

トカゲネコ
トカゲネコ

今は明かりがあるから夜も安心だけど、昔はたいへんだったんだねぇ

【STEP4】イメージとだいぶ違う?お城の設備について

あまり知られていない城塞の設備について

壁飾りと窓

お城は石造りですが、壁には漆喰が塗られていたりします

また、鏡をつけたり、絵画をあちこちに飾ったり、あるいは壁に直接絵が描かれたりもします

また、絨毯が壁にかけられたりもします

絨毯は高級ゆえに床に敷いて踏む行為は、ほかの領主から馬鹿にされる要因だったそうで

なので

  • 椅子
  • テーブル

にかけていました

また、すきま風対策としての役割もあります

冬の城塞は、それだけ寒かったのです

壁に絵・鏡・絨毯・壁画
トカゲネコ
トカゲネコ

しかし、絨毯ですきま風対策とは

敵軍からの攻撃を防ぐのが目的のお城には、窓はあまりありません

あっても、小さい木製の鎧窓です

ちなみに、窓ガラスができたのは、14世紀頃とされています

水道設備

ロクに寝床もなく凍え死ぬものもおり、たいして明かりもなく、現在に比べてとにかく不便な中世ヨーロッパ

ですが、水道設備は優れていたとされています

屋上に貯水タンクが設置されていて使用人がそこに井戸から汲んだ水をため、パイプを通して城内各階に水飲み場や、壁に手洗い場を備え付けたとされています

さらに、冷水だけでなく、温水の貯水タンクもあったとか

トカゲネコ
トカゲネコ

水道設備だけ、なぜに最先端?

ただ、この点がいまいちピンとこなかったので、僕は断面図には、その設備は描きませんでした

パイプはどんな素材のパイプで、城内にどう繋いでいけたのか?

水飲み場や、手洗い場はどんな感じだったのか?

蛇口などなかったでしょうから、水は出しっぱなしなんでしょう?

井戸の深さは70~128mにもなるので、戦争中でも水には余裕があったってこと?

温水をどうやって備えていたのか?

寒い冬でも、備えられたのか?

図・絵等の資料がないので、なんとも想像しがたいです

トイレ

以前の記事にもトイレについては書きましたが、ガルドローブというトイレ空間があり、空いている穴から便を落としていたようです

中世ヨーロッパのトイレ
中世ヨーロッパのトイレの内装

トイレは主に、衛生塔にあります

衛生塔に行く通路
衛生塔

が、衛生塔に限らず、城塔にも設置されていたようです

便が堀に落ちるよう、トイレは城の端に設置されていることが多いようです

が、先ほども書いたようにそこらで便をしていたと聞きますし、それこそ穴の開いた椅子に座って糞をしながら会議したり食事したりしていたと言われています

なので、堀の上以外の場所にも設置されていたんではないでしょうか?

暖炉と浴場

中世初期には、まだ暖炉はなく、部屋の中心に石で囲んだ囲炉裏を使っていました

炉から出る煙は、天井の排煙用の窓から排出していたそうです

でもやはり、すすは出ていたようで

炉

ただ、お城のように上に階がある建物の場合、排煙用の窓はつけられるのか?と疑問に思いますが

一般家庭にレンガ造りの暖炉と煙突ができたのは、14世紀前半とされています

そして、暖炉というと、中世ヨーロッパのお風呂事情には暖炉は欠かせない存在です

城内にお風呂はなく、庭に木の桶を置いて湯を入れて入浴していたそうです

が、とうぜん冬にこの入浴法は厳しいので、暖炉近くで入浴することになります

トカゲネコ
トカゲネコ

冬の野外入浴とは、キツそう……

まとめ:中世ヨーロッパの知られざる城の実態のおさらい

今回の記事は描き方解説というより、情報が主でした

まとめますと、

漫画を描いている人なら、資料を集めてストーリーを描いているということも多いでしょう

何も知らずに描こうとしても「お城はどんな部屋があって何が飾られているのか……?」と、イメージつかずになかなか描けないかと思われます

お城を漫画に出すにあたって、住人の生活空間を描いていくためにも、史実を知ることは重要かと思います

トカゲネコ
トカゲネコ

資料を見つけるのも大変だから、情報発信するブログがあるのは便利かと