漫画に大迫力の演出を!爆発エフェクトの描き方2種

迫力ある爆発シーンを描こう!

アクションの多いストーリーであれば、爆発シーンは必須!!

しかし、爆発なんてリアルで見かけるものではなく

どう描くのか想像がつきにくいかと思います

「内側から外側に向かって放射状に集中線がを描いていく感じ?」というのを

想像する人もいるかもしれません

が、もちろん、それだけでは爆発感はなかなか出ず

なので、このページでは、

  • 爆発の原理
  • 爆発の描き方
  • 火の少ない爆発を描く場合

について解説します

爆発を描けるようになれば、アクション漫画の魅力度大幅アップは間違いないでしょう!

とかげねこ
とかげねこ

アクション漫画は、やっぱり爆発だよね!

【STEP0】爆発ってどうやって起こる?

いつものとおり、原理については「物理表現のイラスト描画」を参考にしております

まず、紙に火を近づけると近づけた部分が燃えて

それから火が広がっていくことについて

紙を思いっきり拡大すると

丸い形をした成分が寄り集まっているものとイメージしましょう

火を近づけることで丸い粒の一つが燃えだし

燃えた部分に隣接する丸に熱が伝わることで、さらにその部分も燃えて広がっていきます

紙などの場合、熱が伝わるのがゆっくりのため

爆発することはありません

紙が燃える行程

が、熱の伝わり方が急速な成分の場合

一か所火をつけただけで一気に周囲に熱が伝わり

熱により気体が発生することで、より広範囲に炎が上がります

それに、物質が固体から気体に変わる際は急激に体積が増え

熱により空気も膨張します

急速に熱が伝わる成分

結果、爆発が起こります

熱の伝わり方が早いほど、爆発は大きくなります

「火薬」などは、熱が伝わりやすい成分の一つです

熱が伝わるのが早いと爆発する
とかげねこ
とかげねこ

熱の伝わる早さで決まるんだね

【STEP1】コツを覚えて爆発を描いてみよう

爆発ってどうやって描くの?

やはり、まずアタリを取るところから始めましょう

とかげねこ
とかげねこ

人物を描くにしても、背景を描くにしても、まずアタリを取ることは大切だよね

煙を描く場合と少し似てますが、まず、大小さまざまな丸の集合体を扇型に配置します

ただ、下の真ん中あたりは描かなくていいです

爆発のアタリ

爆発の炎を表す黒ベタを入れる範囲を、グレーを入れることで決めていきます

この時点で爆発っぽくなってきました

黒ベタを入れる目安をグレーで描く

グレーを入れた範囲に、黒ベタを塗っていきます

黒ベタを入れる

もう少し、黒ベタを追加することで、より爆発っぽくします

細かい黒ベタを追加

黒ベタの一部をホワイトで消して

さらに、集中線のホワイトで爆炎のエフェクトを入れていきます

加えて、黒ベタの外側に同じく黒の爆炎エフェクトを入れていきます

エフェクトは、爆発の下の中心部分から外側に向かって線を入れていく感じです

エフェクトのほか、飛び散る破片も加えていきます

爆発エフェクト、破片を追加

仕上げに、黒ベタの内側にグレー(トーン)を入れていきます

グレーを追加

これに、以前解説した「描き文字」を爆発シーンに合った形で入れると

凄まじい迫力あるシーンが描けます

とかげねこ
とかげねこ

爆発と描き文字で超絶迫力あるシーンを

火の少ない爆発ってどう描くの?

爆発でも、中には火のあまり出ない

砂煙が立ち込めるような感じの爆発というのもあります

火が放出されないということで、描き方が変わってきます

ただ、まずはやはり丸の集合体でアタリを取っていきましょう

さきほどより小さめの丸の集合体で

アタリを描く

爆発の下の中心部分に「放射線定規」を配置します

「定規ツール」の「特殊定規」を選んで

ツールプロパティで”放射線”を選択することで、放射線定規を使えます

放射線定規を配置

アタリを目安に、放射状の線を入れていきます

線の濃い部分と、線を細く薄い部分と描き分けたり

ところどころに長い線と短い線を入れることで

爆発の強さのメリハリをつけましょう

爆発の中央あたりは、特に線を薄く、少な目に

放射線状に線を入れて爆発を描く

加えて、薄いグレー(トーン)を入れます

薄いグレーの線を入れていく

爆発の周囲にも、薄いグレーを入れて小さな爆風を描いていき

仕上げに、破片を飛び散らせます

爆発の周囲も薄いグレーの線を入れて破片も入れる
とかげねこ
とかげねこ

放射線定規はいろいろ使えそう

ぜひ、使い方を覚えておこう

まとめ:迫力あるシーンの醍醐味「爆発」の描き方おさらい

今回は、現実に見かけることはそうそうない「爆発」の原理と描き方について解説しました

爆発は主に、

とあり、描き方がそれぞれ違いましたね

単純に、放射状に線を引くだけでは、なかなか爆発らしい爆発は描けないかと思います

爆発を描く場合に限らずですが、まずアタリを取ることを忘れずにいましょう

マルリン
マルリン

火の出る場合と、あまり出ない場合の違いも忘れずに