
中世ヨーロッパの騎士というと、甲冑を身にまとっています
頑丈な鉄に身を包む姿は、アニメ・漫画でよく見かけます
が、その着方について知っている人は、なかなかいないのではないでしょうか
これを知ることも実は重要です
鎧は腕・肩・足先・膝・もも・胸とパーツがバラバラで、鎧の下に着る用の服もあったり
それらをどう繋いで着るのか知らぬまま描いてしまうと、不自然になってしまう恐れがあります

描いていて「これ、どうなってんの?」と思うことがある
自然に身に着けさせるためにも、ここで覚えていきましょう
【STEP1】西洋甲冑の着方の手順を解説!
普段、鎧を着ているなんて人もいないでしょうし、鎧をどうやってつけるものなのか「実際のところはわからない」という人も多いでしょう
それゆえに、描こうとすると、どう描いたらいいか引っかかってしまう人もいるのではないでしょうか?
ということで「姫と鎧(1)」という漫画をもとに、西洋甲冑の着方を解説します
まず服の上から「ギャンベゾン」というパッド入りの上着を着、頭には「コイフ」という頭巾をかぶります
革靴のつま先には、結ぶための紐がついています
鎧を着る際にこれも使います


下は「ブレ―」というズボンに履き替え「ホーズ」という股引きを付けます

甲冑の靴は、つま先から履きます
甲冑の靴の先には2つ穴が開いていて、そこから革靴の紐を通して結びます

紐が結べたら、踵の方のベルトをとめます

靴が履けたら、すね当てをつけて、ベルトをとめます

すね当てと膝当てを、ピンで固定します
ベルトはまだつけません

ギャンベゾンについている紐を、もも当てのタブに縛って固定
そして上から、もも当て・膝当てのベルトをとめます


服の裏に、固定する紐がついているんだ
チェーンメイルを着ます
メイルの重さを支えるため、腰にベルトを撒きます

ブレストプレート(胴鎧)を装着します
プレートにはランスをかける取っ手がついています
背中はベルトで固定します


ポルドロン(肩当て)を付けます
肩当てにもタブがついていて、チェーンメイルと紐で結んで固定するようになっています


いろんな箇所を、ベルトやタブで固定しているんだなぁ
リアブレイス(上腕)・肘クォーター・ヴァンブレイス(前腕)をつけて、ベルトをとめます

兜をかぶり、

手甲をつけると、

装着完了です

「姫と鎧(1)」にはチェーンメイルの着方、鎧をつけたまま用の足し方など、もっと詳しく鎧について解説されています
気になる方は、ぜひチェックしてみてください

本当に、詳しく描かれているよ
中世ヨーロッパの鎧の着方のおさらい
今回は短く、背景の解説ではありませんでした
ただ、鎧の描き方について解説しているサイトはたくさんありますが
着方については、なかなかないかと思います
まとめますと、
着方を知らないと、もも当て・膝当て・腕の部分など、どう固定されているのか想定できなかったりします
そうなると、不自然な着方になる恐れがあることでしょう
ぜひ、覚えておきましょう

鎧の着方は知っておくと、描くのにイメージしやすくなるよ