
クリスタの「パース定規」は、背景を描くのに本当にとても便利なツールです
また「分割法」も、背景の描写に必須の技法です
(分割法については、こちらの記事で解説しています↓)
このパース定規と分割法を使うことで、建物の屋根も簡単に描けます
このページでは、ファンタジーで出てくるような建物の屋根の描き方解説をしますが、現代の建物にも活用できる描画法です


屋根の基本の形は、中世ヨーロッパでも現在でも一緒だからね
【STEP1】立方体から建物の屋根を描いてみよう


まず、レイヤー/定規・コマ枠/パース定規の作成 を選びましょう


パース定規作成ウィンドウが表示されたら、2点透視を選んで”OK”します


アイレベルと消失点の位置を決め、アイレベルの下に四角形ができるよう、ガイド線を配置します


(パース定規の詳しい使い方は、こちらの記事で解説↓)
パース線に沿って、立方体を描きましょう
画像の緑の線は、立方体の内側の線です
それも描きます


手前の面と奥の面の頂点から×の線を引いて2分割し、中央の線は立方体の上まで引きます


伸ばした両方の中央線をむすぶ線を、パースに沿って引きます


立方体の上の頂点から2分割の中央の線と、奥にのびた線のまじわる箇所に向かって線を引き、屋根の形を作ります


レイヤーを追加して、手前の屋根部分に沿って、その線より少し長めの線を引きます
(画像では青線で描いてありますが、わかりやすければ何色でもいいです)


描いた線を手前に出します


手前に出した線の中心の頂点から、上に向かって短い線を引きます
そして、またレイヤーを追加して、手前に出した線に沿って線を引きます


描いた線を上に移動させて、短い線に合わせます


屋根の右端の部分に斜め線を描いて、上下の線を繋ぎます


レイヤーを追加して屋根の右端の頂点からパースに沿って細い線を引き、その線と左端の線が交わる箇所に向かって斜め線を入れます


繋いだ左端の上下の線と、屋根の一番上の線を、奥にパースに沿って伸ばします


再びレイヤーを追加して、屋根の左端の斜め線に沿って、線を描きます


描いた線を奥へ移動させます


加えてレイヤーを追加して、屋根の左側の上の線に沿って、線を引きます


それを奥に移動させて、さきほど移動させた短い斜め線と、奥に伸ばした上下の赤い線の上と交わる部分に合わせます


屋根の右端から奥に向かう線をまだ描いていませんので、パースに沿って、その線を描きます


色のついた線のレイヤーとは別のレイヤーで、描いていった線に黒線を引いていって、完成


この屋根の描き方は、「マンガでわかる キラとマリアの背景が描きたい! 部屋・家具・建物編」を参考にしました
この本は他にも建物の構造や壁の素材について、ビルの描き方についてなども描いており、非常に参考になりますので、ぜひチェックしてみてください


初心者に優しく解説してくれているから、この本はとても参考になりました
【STEP2】中世ヨーロッパの建物らしく仕上げてみよう


中世ヨーロッパの家というと、なんかあちこちに縦線・斜め線が入っていたりしますね


この線は、ネットの写真やアニメなど複数を参考に描いていきましょう
(あくまで参考程度ということで、そっくりそのまま描かないよう注意)
ただ、下の画像で解説していますが、屋根の中央に縦線が伸びていたり
内側から外側に斜め線画伸びていたり
窓枠の下から伸びていたり、などといったのが多い気がします








なんか、あちこち線があるよね、中世ヨーロッパの建物って
ほか、暖炉の煙排出用の煙突(暖炉がある場合)、屋根のてっぺんの出っ張った丸い部分なども描きましょう
壁のレンガは、描く手間を省くために一部のみ描き、古い建物の感じを出すため、いびつな線で描いています


まとめ:ファンタジーっぽい建物の外観の描き方おさらい
今回は、屋根の描き方と中世ヨーロッパ風の建物の描き方についての解説でした
まとめますと、
中世ヨーロッパの家の外観は日本には無い独特なので、どういった感じなのか、このページの画像が参考になるかと思います
また、さきほども言ったとおり屋根の描き方は、現代の建物でも活用できるので覚えておくといいかと思います


建物を描く際は、分割法の活用を忘れずに