神にアダムの子孫を見張る任務を与えられながら、地上の女たちに魅了され、それぞれ妻を娶るエグリゴリたち。
その指導者の一人であるアザゼルが選んだ娘は、アダムの長子であり、弟アベルを殺す罪を犯したカインの子孫である
トバル・カインの妹、ナアマでした。
ナアマは、エヴァンゲリオンなどで名を知られるアダムの最初の妻リリスの妹、もしくは娘とも伝えられ、邪悪な存在で、
アザゼルを肉欲に引き込んで堕落させた張本人とされています。
ナアマはアザゼルとの間にセディムという精霊を、シャムダンという堕天使との間にアスモデウスを産んだとされ、
カバラの教義ではサマエルの三人の妻の一人に数えられます。
(これらの文は『「天使」がわかる ミカエル、メタトロンからグノーシスの天使まで』森瀬 繚[著]を引用)